SONICMANIA 2025に行ってきました

2025年8月15日に千葉の幕張メッセで開催されたエレクトロ、ダンスミュージック系音楽フェス SONICMANIA 2025 に行きました。昨年の SONICMANIA 2024 は台風のために行けませんでしたが、今年は無事に行けて素晴らしい体験ができました。

以下に、その日記を書きます。併せて、来年のSONICMANIAに行こうとする方向けに少しの情報共有もします。

なお、会場での写真撮影はOKでしたが、演者は撮影禁止だったので、ライヴ中のミュージシャンの写真はありません。SONICMANIAのWebサイトにて写真が公開されていますので、そちらをご覧ください。雰囲気がつかめるかと思います。

今回の狙い

今回は、以下のタイムテーブルの赤枠のように、Perfume → 電気グルーヴ → The Prodigy → THE SPELLBOUND✕BOOM BOOM SATELLITES を攻めることにしました。



Perfume (21:00〜21:50)

まずは、Perfumeです。
当初は20時頃に幕張メッセに着く予定でしたが、飛行機の大幅な遅延により、21時30分頃にステージ前到着となりました。その時は、あ〜ちゃんが「前の人〜、後ろの人〜」、「メガネの人〜、コンタクトの人〜、それ以外の人〜」と会場を煽っているところでした。なんてかわいらしい煽りでしょうか。

次は、最近ZAZEN BOYSとコラボしたということで「ポテトサラダ」をちょっとだけカバー。そして、「ポリリズム」などを披露。

私はPerfumeの曲はよく聴くのですが、ライヴは動画を含めてあまり観たことがありませんでした。
しかし、今回初めて彼女達の見事なステージパフォーマンスをちゃんと観て「Perfumeって本物のアイドルなんだな」と、その凄みを実感しました。

最後は「チョコレイト・ディスコ」。懐かしい! そしてかわいい! そしてやっぱ良い曲!!
飛行機が遅れなければ、最初から観れたのに! 悔やみきれません。

電気グルーヴ (22:30〜23:30)

次は電気グルーヴ
ステージには、石野卓球とピエール瀧に加えて、砂原良徳(まりん)が登場。懐かしいメンバー構成だと思った途端、これまた懐かしい「新幹線」からスタートしました。
更に、「N.O.」「Popcorn」「Shangri-La」と往年の名曲を繰り出します。「Popcorn」では、あのフレーズをシンセで手弾き演奏してみせて、原曲への深い愛が感じられて良かったです。

そんなに古い曲をやってくれるなら、もう丸1日かけて全リリース曲を演ってくれ! と思ってしまいました。

The Prodigy (0:20〜1:40)

私が今年のSONICMANIAに行くことを決めたきっかけが、このThe Prodigyの出演があることでした。

スタートにはいきなり「Voodoo People」のオリジナル版Pendulumリミックス版がぶち込まれ、助走無しの全開状態。それから、「Invaders Must Die」「Breathe」などのキラーチューンが連発されます。

たまりません。カッコ良すぎます!

マキシムは頻繁に「前の奴ら、声を上げろ!」と会場を煽ります。Perfumeとやってることは同じなのに、何でしょう? この激烈な違いっぶりは。

更に「我が日本の戦士達よ!」と叫んだ後に、深々とお辞儀をしてくれました。なんか嬉しい気持ちになりました。

また、中盤で「Firestarter」が演奏された時には、ステージ横のディスプレイにキース・フリントのシルエットが表示されました。

そして激しいブレイクビーツが鳴る中、ステージ上のマキシムは直立不動を崩しません。この光景はすごく胸に来るものがありました。

最後は、懐かしの「Out of Space」で締められました。

2015年にこのサイトのブログにてThe Prodigyのことを「S級な「B級」」と評して語りましたが、今ここで訂正します。
The Prodigyは紛れもないSSS級です! 最高です!
今回のベストアクトでした。もう、彼らのライヴを毎週味わいたいです。

THE SPELLBOUND ✕ BOOM BOOM SATELLITES (3:00〜4:00)

最後は、THE SPELLBOUNDBOOM BOOM SATELLITES(以下、「BBS」と表記します)です。

BBSについては、川島道行が2016年に夭逝したことがあまりにも悲しすぎて、そして最後に残した曲「LAY YOUR HANDS ON ME」があまりにも美しすぎて、私の中ではBBSはこの時に終わったものと感じていました。
中野雅之が「BBSの名前を使い続ける」と言っていたにも関わらず。

今回、中野雅之が2019年に結成したバンドTHE SPELLBOUNDが、BBSの名前を冠してステージに上がるとはどういうことなのか、それを確かめたくてこのステージを観ました。

激しくかき鳴らされるギター音と、ツイン・ドラムによるリズムの荒々しい奔流がそこにありました。 そして、「Moment I Count」「KICK IT OUT」などで聴かせる小林祐介の歌声は、まるで川島道行の魂が乗り移っているかの様です。
ステージ上のサウンドは、まさしくBBSそのものでした。

するとちょうど中盤頃に、唐突に「LAY YOUR HANDS ON ME」がプレイされました。それを聴いた瞬間、強い感情が抑えられずに涙があふれ出しました。周りも同様に目をぬぐっている方々がいました。みんな、私と同じ気持ちだったんだろうなと思います。

最後までステージを観終わった後、自分の間違いにやっと気づけました。BBSは終わってなんかいなかった。これからも燦然と残り続け、形を少し変えながらも続いていくんだ。
「LAY YOUR HANDS ON ME」が、最後ではなく中盤でプレイされたこと、それこそが中野雅之と小林祐介の強い意志表示なんだと感じました。


以上、SONICMANIA2025の日記でした。どのステージも本当に最高でした。

続いて、来年初めてSONICMANIAに行く方向けに情報共有します。特に公式サイトには掲載されていなかったことをメインに記載します。2026年もまったく同じというわけではないでしょうが、少しでも参考になれば幸いです。

フードやドリンクの購入はほとんどキャッシュレス決済のみ対応

会場にいる間は、5か所ほどフードやドリンクの販売ブースを利用しましたが、そのすべてが現金NGのキャッシュレス決済のみの受付でした。対応するものは、クレジットカード、SUICAなどの交通系ICカード、PayPay、IDなどで、どのブースも同じ決済端末を使用していました。
ついては、なんらかのキャッシュレス決済手段を持っておきましょう。

会場は屋内だけど、まあまあ暑い

夜中かつ屋内の開催ながら、会場内はそれなりに暑く、こまめな水分補給が必須です。
ちなみにソフトドリンクの価格相場は300円~500円です。

プラチナチケットの効果は思ったより薄いかも

私はプラチナチケットを購入しました。特典として、専用観覧エリアや専用ラウンジの使用ができるというものです。しかし専用観覧エリアは微妙でした。


上が当日の会場マップで、青いところがプラチナ観覧エリアです。
確かに優先的に前の方に行けるのですが、エリアがステージの横にあるため、前に行くとかなりステージが見えにくく、結局、エリアのやや後ろ側に位置取ることになります。よって最前列感は味わいにくいです。
とはいえ頑張らなくても一般エリアよりは見やすい位置には行きやすいので、「ちょっとほどよい場所でゆったり観たい」という方には良いかもしれません。しかし全力でステージを味わうためには、早めの場所取り行動が必須となります。

また、プラチナ特典には専用トイレも用意されます。確かにステージ終了直後はトイレに長蛇の列ができますが、20~30分も経つと結構解消されるため、プラチナ専用トイレを使う必要性はあまり感じませんでした。

専用ラウンジについては後述します。

ステージ間の余裕時間は意外と短い

このページ冒頭のタイムテーブルのとおり、MOUNTAIN STAGEとSONIC STAGEでは、各ステージ間に1時間ほどの空き時間が設定されています。ですので、現地に行く前には各ステージの間に30~40分ぐらい休憩する時間が取れるだろうと考えていましたが、そうはいきませんでした。

まず、MOUNTAIN STAGEとSONIC STAGEともに多数の観客が一斉に移動するので、幕張メッセ内の移動速度がかなり遅くなります。
また、フードやドリンクを購入するにも行列に並ぶ時間があるので、これにも時間がとられます。
更に次のステージを良い位置で観るための場所取りのために開始15分~20分前にはステージ前に陣取らなければいけません。
結果、休憩時間は10~15分くらいしか取れませんでした。

なお、一般休憩エリア(↓写真)は超満員となるので、休憩中に椅子に座りたければプラチナ専用ラウンジを使用することが望ましいです。しかし取れる休憩時間が短いため、これのためにプラチナチケットを買うか、微妙なところです。それに専用ラウンジも結構な込み具合でした。

物販ブースは午前2時に閉まる

フェスの楽しみでもある物販ブースですが、SONICMANIAでは午前2時に閉まります。そのため、全ステージ終了後にゆっくり買うということができないので注意です。
更に早い段階で品切れになるので、結局早めの購入行動が求められます。(私が午前1時50分頃に物販ブースに行った時点では、多くの商品が品切れでした。)

終演後のクロークからの荷物取り出しには時間がかかりそう

荷物を預けるのに便利なクロークには千人以上が荷物を預け入れます。(私の番号は1700番くらいでした。)
全ステージが終わってから荷物を回収に行くとなると、混雑に巻き込まれる可能性が極めて大です。
私は、最終ステージの前に荷物を回収しておいたので、帰りはスムーズに会場から出ることができました。

終演後に羽田空港へ向かう時の注意点

ここからは私のような地方からの遠征民に向けての情報共有です。特に、終演後にすぐ羽田空港で飛行機に乗って地元へ帰る方のために書きます。

幕張メッセの最寄り駅である海浜幕張駅から羽田空港へ向かうには、乗り換えなしで行ける高速バスが第1選択肢となります。

私の場合はBBSのライブ終演後の午前4時にすぐに幕張メッセを出て、海浜幕張駅横のバス停へ4時15分頃に着きました。その時点で、バスの順番待ちの2番目になれました。
始発の高速バスが来る5時13分には順番待ちの数は50人ほどとなりましたが、お盆期間中であるため、始発にも関わらず到着したバスに乗れる人数は10人ほどだけとなり、それ以降の方は、次の便を待つことを余儀なくされていました。
そして、羽田空港の第2ターミナルには5時50分に到着しましたが、その羽田空港も早朝からお盆帰省客とみられる人がかなり多くいました。特に保安検査場ではすでに行列ができ始めていた感じです。
そのため羽田空港に5時50分に到着して、搭乗口前にたどり着いた時刻は6時20分頃でした。
前述の高速バスに乗り遅れると、その分、羽田空港の人が増える時間帯と重なって混雑具合も高まり、搭乗口にたどり着く時間が更にかかる負のコンボになりそうな感じを受けました。
よって、終演後すぐに飛行機で帰る場合には、かなり時間的余裕を持った便を予約するのがよさそうです。
私も念のため、羽田空港への到着が想定よりも1時間半遅くなっても間に合える飛行機の便を予約していました。待ち時間が長くなりましたが、精神的には余裕が持てて良かったです。

ちなみにJRの方については、午前4時時点で海浜幕張駅に長蛇の列ができていたものの、臨時増便により5時頃には駅の行列は解消されていました。
高速バスと比べると、羽田空港までに2回の乗り換えが必要となり、時間も少しかかりますが、座席数が少ない高速バスよりは移動できる確実性が高く、移動時間のコントロールができそうです。
高速バスにどうしても乗れなかった時に備えて、移動手段の第2選択肢としてJR移動も想定しておくと安心でしょう。

以上、情報共有でした。


更新履歴

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です