新曲「Stargazer」ができあがりました【自作曲】

新曲「Stargazer」ができあがりました。
今作は歌もののテクノです。曲調は1990年代のポップなジャーマントランス的な感じにしつつ、ポップス調のボーカルを活かすことを狙いました。

私は元来、ボーカルが無いインストの、テクノを中心としたダンスミュージックの制作を得意としていますが、一方で「歌もの曲を作りたい」という欲求も長らく持っていました。
これまで、「I Don’t Know What She’s Saying」「Life Easing」といった歌もの曲を作ってはいますが、これらは市販のボーカル音声素材の音程や音の長さなどを編集して作っており、その制作スタイルは作曲というよりも、リミックスに近い物でした。そのため、オリジナルで歌もの曲を作りたい欲は強まるばかりでした。

そこでこの度、思い切って歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio 2 Pro」(VOCALOID的なもの)を購入し、本格的な歌もの曲の制作に挑戦することにしました。(歌声データベースはSheenaを使用しています。)

初めての本格的な歌ものということで、かなり試行錯誤をしましたが、中でも一番苦労したのは作詞でした。

曲作りの当初から、サビのメロディと歌詞「スターゲイザー 星に問いかける」は頭のなかにあったので、これを基に全体のメロディを作っていったのですが、サビ以外の歌詞を作るのが大変でした。
いざ良さそうなメロディを作っても、それにうまく合う言葉が乗せられず、良い言葉が浮かんでも節が合わないからメロディを変える、といった悪戦苦闘を繰り返しました。
そうして今の私の精一杯を出し尽くしてできあがった歌詞を以下に記載します。

今この場所で 立ち止まる
目の前を見て 唖然とする
後ろを見ても 道は無く
何処にいるのかも 判らないまま

スターゲイザー 星に問いかける
スターゲイザー 言葉を変えて何度も
スターゲイザー 星に問いかける
この静寂が きっと答えなんだろう

まだこの場所で 立ちすくむ
不安を抱え うずくまる
道標は あるけれど
そのどれを見ても 信じられなくて

スターゲイザー 星に問いかける
スターゲイザー 言葉を変えて何度も
スターゲイザー 星に問いかける
この静寂が きっと答えなんだろう

闇の中 もがき続けた
自分の正しさ 奮い起こして
爪を立てて 足掻き続けた
自分の正しさ すり潰して

スターゲイザー 星に問いかける
スターゲイザー 言葉を変えて何度も
スターゲイザー 星に問いかける
この静寂のなか 星を見つめてる スターゲイザー

今回の作詞を通して、他の歌もの曲を作っているミュージシャンの皆様の凄さを実感した次第です。すごいよね、ほんとに。

話しは変わって、曲のイメージ画像ですが、欧州宇宙機関ハッブル宇宙望遠鏡(ESA/Hubble)のWebサイトにて公開されているシリウスの写真(ライセンス:CC-BY(表示))を使用しています。
シリウスは1等星のなかでは最も明るいこと、色合いが良いこと、そして冬の星ということから、歌詞の雰囲気にも合うかなと思いました。また、個人的にも、昔に友人と遊んだ冬の夜に空に輝くシリウスを見た良い思い出もあり、これを選択しました。

続いて、歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio 2 Pro」についての感想を述べます。

合成される歌声は、本物の人の歌声と同等とまでは言えないものの、かなり自然な歌声に聞こえます。
私は今回、少しの調整や息継ぎの入力程度しかできていないのですが、ネットを見ると高度な調整を施すことで、更に人の歌声に近づけている方々がいらっしゃいました。
せっかく買ったソフトなので、今後も折を見て歌もの曲を作っていこうと思っています。その際は、今作よりも調整を上手にできるようにしたいです。

でも、問題は作詞なんだよなぁ。無いんですよね、世に訴えたい立派な考えとかが。作詞の苦労が待っていることを思うと、二の足を踏んでしまいます。
とは言え、2万円強も出して買った「Synthesizer V Studio 2 Pro」。使わなかったらもったいなさすぎるぜ! 歌もの曲作りたい欲もまだまだあるから使っていくぜ!
でも、やっぱり作詞がなぁ……。


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