Hardfloorよ、永遠なれ

私が一番好きなミュージシャンはHardfloor(ハードフロア)というドイツの2人組ユニットです。
どれくらい好きかと言うと、好きなミュージシャンについて2人で会話をすると、以下のようになってしまうぐらい好きです。

相手:「なぁ、好きなミュー……」
私:「Hardfloor!!」
相手:「……ジシャンは誰?(早過ぎんだよ)」

若い方の中にはご存じない方もいるかも知れませんので、ご紹介します。まずはYouTube の公式ダイジェスト動画をご覧いただくのが手っ取り早いかと思います。


ちなみに、この動画で流れる曲の名前は以下の通りです。

  • Trancescript (0:15~0:37)
  • Lost in The Silver Box(0:37~1:08)
  • Da Revival(1:08~1:40)
  • Mahogany Roots(1:40~2:15)
  • T 2 Da C (2:15~2:45)
  • Frozen Spotlight(2:45~3:16)
  • Melorec(3:16~3:49)
  • Murano(3:49~4:26)
  • Hardfloor will survive(4:26~4:48)
  • Acperience 1(4:48~5:35)

Hardfloorの詳細についてはWikipediaに任せるとして、ここでは私の思い入れを思うままに思う存分語りましょう。

最初にHardfloorに惚れたきっかけは、ドイツのレーベル HARTHOUSE が1994年にリリースしたコンピレ―ションアルバム「Harthouse Chapter 4: Global Virus」収録の「Fish & Chips」を聴いたことでした。
HARTHOUSEは同じくドイツのDJであるスヴェン・ヴァスが主宰していたこともあって、主にジャーマン・トランスをリリースしていましたが、そんな中でも飛び抜けて享楽的でポップで分かりやすいアシッドフレーズを延々と繰り返すスタイルのHardfloorの曲を初めて聴いた時は、そりゃあもう衝撃を受けました。
それから九州の田舎住まいで苦労しながらも、傑作1stアルバム「TB Resuscitation」(1993年)以降を頑張って入手していきました。インターネット通販なんて便利なものがあまり普及していない時代でしたから、なかなか手に入れられなかったことを何となく覚えています。


そして生涯の宝物となる「RESPECT」(1994年 2ndアルバム)に出会いました。聴きまくりました。ええ、プレイヤーの再生ボタンが壊れるほど聴きまくりました。「5万回聴いた!」と嘘をついても、その瞬間に「それくらいは本当に聴いているんじゃね?」と自分自身まで騙せるくらい聴きました。特に2曲目「Fried Laces」と、7曲目「Mahogany Roots」と、8曲目「Mustard Cornflakes」の3曲は、未だに頭の中で正確に再生できます。その時間を他の何かに捧げておけば、年収が今の倍にはなっていたことでしょう。しかし後悔はしていません。これを聴いていた当時は確かに幸せだったと断言できるからです。今の給与明細の金額を見ても、その気持ちは変わりません。

続く3rdアルバム「HOMERUN」(1996年)も大傑作でした(ちなみにWikipediaでは3rdアルバムが「Strike Out」となっていますがこれは誤りで、「Strike Out」は「HOMERUN」からカットリリースされたEPの名前です。この曲がまた良いです)。それまでのTB-303アシッド全開のスタイルはやや薄れましたが、中毒性が高い強烈なグルーヴ感は確実に進化していました。
しかし、4thアルバム「All Targets Down」(1998年)以降は個人的に少し残念な内容のリリースが続きました。確かにHardfloorの音なんだけど、何かが物足りないのです。この状態は2005年リリースの6thアルバム「Four Out Of Five Aliens Recommend This」まで続きます。
後になって知るのですが、Hardfloorの2人は「HOMERUN」リリース前後ぐらいから「いつも同じような曲しか作らない」と揶揄され、それに悩んでいたそうです。そのせいでしょうか、「Hardfloor Will Survive」や「So What?!」などといった、自らを鼓舞するような名前の曲をリリースするものの、いまいち精彩を欠き、曲調もシカゴ・アシッドに原点回帰したものとなっていきました。


しかし、その状況は2007年リリースの7thアルバム「The Life We Choose」のリリースによって遂に破られます。戻ってきてくれました、あの享楽的なアシッドサウンドが! 初期と比べるとBPMは抑えめながらも、野太くて分かりやすいアシッドフレーズがそこにありました。特に3曲目「Melorec」(上の動画の7曲目)のアシッドベースを聴いてしまっては、出してはいけない脳内物質が久々に溢れ出すのを抑えることができないというものです。5千回は聴きました。それくらいは本当に聴いているんじゃね?
私はこの頃になるとCDを買わず、もっぱらMP3ファイルをダウンロード購入するようになっていましたが、感激のあまりすぐにCDも買ってしまいました。そして未開封のまま大切にCDラックの中に保管しています。
この復活の狼煙となるアルバムの名前が「The Life We Choose」(俺たちが選んだ人生)であることは、決して偶然のことではないでしょう。Hardfloorが「誰がなんと言おうと、もうこれでいってやる」と決意を込めたのだと、一ファンが勝手に思い込めるぐらい、このアルバムは力強い内容となっていました。
しかし、このアルバムの最後の曲名は「The Question Remains」(疑問は尽きまじ)。そうですよね。いくら決意を込めたところで、何もかもが一気に解決するわけではないのです。とは言え、その曲調は決してネガティブではなく、むしろ矛盾を苦笑いしながらとりあえず脇に置いて踊るようなダンス・ミュージックに仕上がっていました。


以降、「Two Guys Three Boxes」(2010年 8thアルバム)、「The Art Of Acid」(2014年 9thアルバム)と佳作をリリースし続けるHardfloor。2014年時点で「The Art Of Acid」なんて名前を付けるのが許されるのは彼らぐらいなものだろうと思います。是非、このままじいさんになるまで極上なアシッドサウンドを奏でていて欲しいものです。だって、「The Art Of Acid」収録の最後の曲名は「TB Continued…」なのですから。
一生ついていこうと思います。


2015年7月15日 追記「超自慢」

少し前に音楽配信サイトSOUNDCLOUDにて、下の Hardfloor の曲に気軽にコメントを付けました。



すると本人から返信を頂けました!!

150715_reply

Twitterなんかでは大ファンの有名人と直接やりとりできるなんて、昨今珍しいことではないのでしょうが、Twitterをやっていない古い人間である私にとって、今回のようなことは初めての出来事です。
これまで20年以上、何百、何千回もその曲を聴いた世界で一番好きなミュージシャンとこうやってやりとりができたなんて夢のようです。ああ、年収低くても頑張って生きてきて良かった!!


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1個のコメント

  1. YaMaO

    ハードフロア最高ですよね!
    初めて聴いたのは高校2年の夏でした。
    同級生から借りたhardfloorのrespect
    我慢して聴いたのに7曲目でカキーン!
    そして、大阪梅田でドフロアーというテクノミュージックBARをオープンしてしまいました笑
    是非、飲みにいらして下さい!
    音楽・音響と酒に拘ってます!!
    http://techno-bar-dfloor.osaka.jp

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