人生で大切なことはUNDERWORLDから学んだ、程ではないけど大好きです

イギリスのプログレッシブ・ハウスの大御所 UNDERWORLD(アンダーワールド)。これを好きだと語るのは、例えるならばハード・ロック系を好きな人が「Led Zeppelinって良いよね」と言うのに近いんだろうと思います。面接だったら「はぁ、普通ですね。それでは次の方、どうぞ」てな反応を受けるという意味で。
しかし「ベタだと言われようが、私、大好きなんです」と宇能鴻一郎の文体よろしく表明する意味で、彼らの好きな曲をここに挙げさせていただきます。

ダレン・エマーソン加入後の1stシングル「Mmm… Skyscraper I Love You」(1993年)の「Mmm… Skyscraper I Love You (Telegraph 6.11.92)」がUnderworldを最初に聴いた曲でした。これは電気グルーヴが出演していたラジオ番組「オールナイトニッポン」で流れていたのを印象深く覚えています。2014年にリリースされた20周年記念盤「Dubnobasswithmyheadman: 20th Anniversary Edition (Super Deluxe) 」(以下、「20周年盤」)にも収録されています。


シングル「Spikee / Dogman Go Woof」(1993年)からは「Spikee」。この曲は、英国慈善団体 THE BIG ISSUE FOUNDATION 関連がリリースしたコンピレーション・アルバム「FOUNDATION COMING UP FROM STREETS」(1996年)に収録されているものを聴きました。
ちなみにこのコンピレーション・アルバムは収録アーティストが、RadioheadOrbitalA Guy Called GeraldFluke等々、錚々たるミュージシャンの曲が収録されたCDでした。詳しくはDiscogの該当ページにて。


私が最初に買ったUnderworldのCDは、1stアルバム「dubnobasswithmyheadman」(1993年)で、これに収録されている「spoonman」「Cowgirl」は狂ったように聴きました。


シングル「DIRTY EPIC / COWGIRL」(1994年)では、「Dirty Epic (dirty guitar mix)」20周年記念盤に「Dirty Guitar」という曲名で収録)、「rez」が好きです。


2ndアルバム「Second Toughest In The Infants」(1996年)に至っては、収録曲のほとんどが好きです。名盤中の名盤だと思います。もちろん当時大流行した「Born Slippy .NUXX」も繰り返し聴きました(私が買ったLogic Records盤には「Born Slippy .NUXX」が幸いにもボーナスCDとして収録されていました)。そういえば当時は「.NUXX」(ナックス)を何と読むのか、しばらく分からなかったものでした。
そしてこれもベタですが、「Born Slippy .NUXX」がヒットするきっかけとなった映画「トレインスポッティング」(1996年)もハマりまくりました。きちんと未来を選べませんでしたが。


「Second Toughest In The Infants」と同時期にリリースされたシングル「Pearl’s Girl」(1996年)に収録されていた「Pearl’s Girl (Tin There)」「Cherry Pie」は、私にとってまさにアンセムです。
「Pearl’s Girl (Tin There)」の過剰でノイジーなアッパーさ加減にはまったく抗えませんし、特に「Cherry Pie」の心の琴線を乱暴にかき鳴らすシンセ音にブレイクビーツの美しさと力強さは、これをUNDEROWORLDの代表曲としても良いとすら思います。
ちなみに「Pearl’s Girl (Tin There)」は、PlayStation 1 のレーシングゲーム「Wipeout XL」(1996年)のBGMに使われていて、いやがおうでも熱いプレイを楽しむことができました。



3rdアルバム「Beaucoup Fish」(1999年)では、「Kittens」、そして1997年の映画「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」のサントラとして使われた「Moaner」が好きです。「Moaner」はメインの作風からは外れているため、ファンからの評価が低いようですが、私はかなり好みの曲です。


同アルバムに収録されている「King of Snake」は、ライブ盤「Everything Everything」(2000年)のバージョンが方が好きです。後半の長いブレイク後に一気に盛り上がるところがたまりません。


3rdアルバム「Beaucoup Fish」以降の曲も、公式サイトのunderowroldlive.comの会員になってずっと買い続けていますが、個人的には可もなく不可もなくといった印象を受けています。同時期にダレン・エマーソンが脱退しているので、私にとってUnderworld = ダレン・エマーソンのようなものだったんだろうな、と思っています。
ただ、6thアルバム「Barking」 (2010年)収録の「Scribble」は別格に大好きです。


上の動画はUnderworldのPVの中では屈指の雑さですが、カール・ハイドが嬉しそうに歌う様は嫌いになれません。とは言え、この曲はドラムンベース・ミュージシャンのHigh Contrastが作っているので、「High Contrastのトラックにカール・ハイドが歌った曲」と捉えています。

Underworld は2012年のロンドン・オリンピックの開会式の音楽監督になるなど、今や名実とも超一流の極みに達しています。「Underworld」の名前に反して、ダンス・ミュージックが音楽のメイン・ストリームになれることを体現した至高の存在です。曲がかっこいいのはもちろんのこと、CDやPVのアートワークの素晴らしさ、そしてカール・ハイド自身のカリスマ性も、多くの方が認めるところでしょう。
願わくば最近の高尚な音楽性の方向よりは、昔のようなフロアライクな作風に戻ってもらいたいと思いながら、それでも私は彼らの衰えない眩しい光に向かって、これからも「ありがたや、ありがたや」と手を合わせて拝み続けることだろうと思います。


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