Hardfloorのライヴに行って来ました

2015年9月23日、シルバーウィーク最終日に、東京・渋谷のclubasiaで行われたHardfloorのライヴに行ってきました。
中年なのに踊りまくりました。足が、肩が、腰が痛くなりましたが、でも本当に楽しくて、本当に最高の一夜でした!!
本記事ではその思い出を書き記します。


まずは会場の場所の下見から

clubasia Day

当日16時頃に渋谷に着いたので、渋谷駅から宿泊先のアパホテル渋谷道玄坂上に向かう途中で、clubasia の場所を下見しました。いやがうえにも期待が高まります。
そのすぐ近くにある TSUTAYA O-WEST ではガールズロックバンド LAGOON のファンミーティングがあったらしく、たくさんの人がいました。

o-west

シェンフーシュバイツ

開場は18時30分でしたが、Hardfloor 登場の前に3組のバンドのパフォーマンスがありました。まずはこちらから振り返ります。

最初は「大阪府福建省から来た」という2人組ユニット シェンフーシュバイツ が、いきなりテンションをあげまくったエレクトロニック・サウンドでスタート。彼らは、All About でのゲッカンプロボーラーのインタビュー記事内でも絶賛されていたユニットです。
モチーフが「中華」なので、昨今の日本周辺の安全保障問題絡みで中国にはあまり良い印象のない私としてはなんとなく不安でしたが、そのキャッチーなサウンドとユーモラスなMCには、素直に楽しまされました。うん、とてもかっこいい。


HONDALADY

次はヴォーカルと3人のオペレーター編成によるHONDALADY。少々とっちらかったミキシングながらもアシッドからドラムンベース、タブ・ステップまで、多彩なサウンドを聴かせてくれました。若い力でぐいぐいアゲる感じで、これも楽しかったです。


ゲッカンプロボーラー

getsupro

3番目にはゲッカンプロボーラーが、ヴォーカル、ギター×2、バーカッション、シンセサイザーという構成で登場。その貫禄を感じさせるステージングは、お見事。個人的は「未来」、「空」あたりの私が好きなメロウな曲がセットリストに含まれていなかったのがちょっとだけ残念でしたが、ロックバンドばりのパフォーマンスはなかなかにアツいものでした。

正直に告白すると、これら3組については今回のライブ情報に触れた時期に存在をはじめて知り、それから曲を聴いてみたものばかりです。そして、それぞれに独自性を自由に花開かせながら格好良い曲をリリースしていることを知り、中年テクノ好きな私としても大変頼もしく感じました。みなさん、ジャパニーズ・テクノの未来はまだまだイケるっぽいですよ。


Hardfloor

話を戻して、20時30分頃に遂にHardfloorが登場です。

ええ、最高でした! 圧倒的でした!

脊髄を叩き潰すキック、大脳新皮質を吹き飛ばすハイハット、そして脳髄をかき回すアシッド・サウンド。フロアはどこまでも盛り上がっていきます。これを至高と言わずして、何をそう言えるのでしょう。
アシッド・ハウスが古いだって? ビルドアップ・ミックスが陳腐だって? Hardfloor が終わっただって? トンデモねぇ!!
中年の足腰が悲鳴をあげますが、それでも踊ることをやめられませんでした。事前には「もう中年なんだから、フロアの端でじっくり楽しむのも良いよね」なんて思っていたのですが、その時になったらフロア中央付近で若者たちと一緒に楽しみまくりました。
ラスト近くで隣の娘さんが「ヤバイ! 超カッコイイー!」と叫んでいました。お嬢さんや、おじさんも心の底から100%同感ですよ。

20年以上前から大好きなミュージシャンがすぐそこにいて、何回くりかえし聴いたか分からない大好きな曲が大音量で流れていて、フロアでたくさんの若い人たちがそれを全力で楽しんでいる。そんな状況の中にいられることがなんとも嬉しくなって、幾度か目頭が熱くなってしまいました。でもフロアの真ん中で中年男がメソメソ泣くわけにはいきません。とにかく笑顔でその時を楽しみ事に専念しました。
2回のアンコールに答えてくれた Hardfloor の1時間半のパフォーマンスは、本当にあっという間の至福の時間でした。

終了後、出入り口でラモン・ツェンカー氏とオリバー・ボンツィオ氏に握手してもらえる機会がありました。英語で「とても素晴らしかった! ありがとう!」と言うと、両氏とも日本語で「ドウモ、アリガトウゴザイマス」と答えてくれました。
そしてラモン・ツェンカー氏と一緒に写真に写ってもらえる機会にも恵まれました。写真は、その場にいた気の良い若者に撮ってもらいました。また一生の宝物が増えました。

photo

そして、完膚無きまでに限界に達した足腰と覚めやらぬ興奮でふらふらになりながら、ホテルまでの帰り道を歩いたのでした。


最後に振り返って

今回、初めての Hardfloor のライヴを体験するにあたり、8月の頭から仕事の休日を削ったり段取りを調整したりして、なんとか9月23日~24日の2連休を取ることができました。
初めての一人旅、初めての東京ということで、下調べの時間が1ヶ月まるまる必要でした。
コストとしては、長崎から羽田への飛行機が往復で 35,300円。
長崎空港での2日間の車の駐車料金 1,000円。
羽田から渋谷までの往復電車料金 1,160円。
アパホテル渋谷道玄坂上の1泊の宿泊費 5,200円。
職場へのお土産購入で 4,897円。
ライブチケットが 3,500円。
これに当日の飲食代を加えると、5万円以上かかった計算となります。年収が同世代の平均年収に遙か及ばない私としては、これは重い出費です。ここ数ヶ月は牛肉を食べられないぐらいの収入な私なのです。しかし今は、満足感と心地よい疲労感しかありません。

ライブ終了時に、ゲッカンプロボーラーのyaskikuta氏が「来年もやる」とおっしゃっておられました。これからまた貯金して、来年もきっと行こうと思います。
もしあなたに今回の Hardfloor のライヴに行く機会がなかったのでしたら、来年のライヴには行くことを絶対オススメします。この世の天国が、きっとそこにありますよ。アシッド・ヘブンが。LSDなんか無くても、ちゃんとヘブンでしたよ。

最後に素晴らしいパフォーマンスで楽しませてくれた、Hardfloor、シェンフーシュバイツ、HONDALADY。そしてこのイベントをオーガナイズされたゲッカンプロボーラー各位に深い感謝の気持ちを込めて、この記事を終わります。
これからも頑張って生きようっと!


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4個のコメント

  1. ORANGESNEAKER

    はじめまして♪
    今回、BarkTunesさんと同じ気持ちで大阪のライブに行った者です。
    「18年間もHardfloorが好きな割には、今まで1度もライブに行ったことがないな~」とふと思って、「思い立ったが吉日」ということで行って来ました。いや~めちゃ楽しかったです☆
    あまりにも共感するところがあったので、ついコメントしてしまいました~(^_^;)

    Reply
    1. BarkTunes (Post author)

      はじめまして、ORANGESNEAKERさん。コメントありがとうございます。
      私も住んでいる長崎から近い大阪の方に行こうと思ったのですが、仕事のスケジュールと交通アクセスの都合で、東京の方に行きました。コメントを拝読するに「大阪も東京も、両方とも正解」だったようですね。
      お互い素晴らしいライヴを体験できて、本当にラッキーでした。
      Hardfloorに限らず、好きなミュージシャンのライヴになかなか行けない、という方々がきっと他にもたくさんいらっしゃるでしょうが、私たちのコメントを読んで「ちょっと無理してでも行ってみようかな」と思ってもらえたら最高ですね。

      Reply
  2. ORANGESNEAKER

    こんばんは☆
    先日ハードフロアのライブに行ってから、またハードフロア熱が再熱しているRANGESNEAKERです(笑)
    ハードフロアの凄いところは、やってる事は20年前と同じということでしょうか?
    いろんなテクノアーティストが時代と共に楽曲の方向性が変わっていっているのに対して、ハードフロアは一貫した曲作りをしています。
    そもそも、いい物であればあえて変える必要はないですよね☆
    それでいて毎回出す曲はカッコいいので、ハードフロアのセンスの良さというもをつくづく感じます。

    ということでふとハードフロアMIXってのを作ってみました♪
    できるだけ原曲の良さを生かしたMIXにしましたので、お時間がある時に聴いてみて下さい↓
    http://www.ustream.tv/channel/beer-live-mix

    Reply
    1. BarkTunes (Post author)

      > そもそも、いい物であればあえて変える必要はないですよね☆

      そうですね。その「あえて変えない」を成し得ているHardfloorは、本当にすごい存在ですね。
      それは彼らがライヴの全体を通して、新旧の曲を無理なく披露していたことからも感じました。

      > できるだけ原曲の良さを生かしたMIXにしましたので、お時間がある時に聴いてみて下さい↓

      DJをされているんですね。「そんな曲あった、あった」と懐かしく思ったり、12分付近のカットインや、51分付近のピッチ変更で盛り上がったりなど、楽しく聴きました。
      同時に、こうして聴くと同じHardfloorの曲でもグルーヴ感が色々とバラエティに富んでいるんだなと、今更ながら実感しました。
      1時間強のプレイ、お疲れ様でした。

      Reply

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